サ ロ ン K

                                              作 丑汰老

時は2100年、社会では自殺者が激増しており問題も発生していた。

鉄道自殺では何万人もの利用客が迷惑を受け、
飛び降り自殺では下を歩いていた歩行者が巻き添えで死亡する事件もおきた。

首吊り自殺されたホテルは客が減り次々と廃業し
ガス自殺では誘爆で大火災が発生し多数の死者がでることもあった。

こうしたことから政府も自殺者の権利を認めざるおえなくなっていた。


「いらっしゃいませ」
センスのいい建物のドアを開けると
カウンターがあり、美しい女性が迎えてくれた。

「中谷様ですね。お待ちしておりました」
「お支払いは現金のみ、合計で250万円になります」

あらかじめ電話しておいたので手際が良い
私がこの店の存在を知ったのはネットの広告だった。

「女の子はこちらからお選びください」
出されたプロフィールは30枚ほど、モデルや女優顔負けの美女ばかりである。

彼女達の中には月収1000万円を超えるものもいるというから美女が集まるのも当然である。

身長も140cmから190cmまで客の好みに応じて各種揃っている。

身長にプロフィールを見比べた後「この子でお願いします」私が指したのは
身長168cmと書いてある香保という真鍋かおり風の女だった。

「香保さんですと一番早いご案内で3日後です」と受付の女性は言った。
私は3日後の午後5時の予約をした。

「私の人生もあと3日か。。。」店を出た私はなんか遠足に行く子供のようにわくわくしていた。



3日後 5時10分ほど前に再び店を訪れた。

「いらっしゃいませ」
迎えてくれたのは3日前と違う美人だった。

「こちらへどうぞ」
通された部屋は綺麗に飾られた女の子の部屋であった。
大きいダブルベッドがあり熊のぬいぐるみもあった。

「どうぞお座りください」
促されてダブルベッドに腰掛けた。

案内してくれた女性にティカップに入った暖かい紅茶のようなものを渡された。

半分ほど飲んでみた。
いい香りがする、ハーブティのようだ。

案内してくれた女性は出て行き交代で写真で選んだ女性が入ってきた。

ピンクのナースルックの彼女は「はじめまして、香保です」と言った。

ダブルベッドに座っている私の隣に腰掛けた。
長い髪からとても良い匂いがする

女性としばし語り合った。

250万円の代金のうち彼女の取り分は100万円だという
1ヶ月に10件くらい仕事があるというから月収1千万円も嘘でなさそうだ。


なんか身体が自由に動かない、筋力が半分以下になっているようだ。
「先ほど御飲みになったハーブティにはリラックス効果と全身の筋肉を麻痺させる効果があります」
「気分よく処置がほどこされるためのものです」

「お客様の中には施術の段階になって抵抗される方が見えますので」

なるほど。。妙にと納得した。


「それではそろそろベッドに横になったください」香保は優しく言った。

ベッドの寝ようとしたがチカラが入らず体勢が崩れてしまう。
やっとのことでベッドの正しい位置に仰向けになった。

仰向けになった中谷の上に香保がゆっくり馬乗りになる。
お尻を中谷のお腹の上に乗せ両太股で横からしっかり挟んで固定されているので動けない。
前方に身体を倒した。長い髪が良い匂いを漂わせる。そして両手を中谷の首にかけた。

「苦しかったら手で私の太ももを叩いてくださいね」と告げた。

首にかかる手の力が徐々に強くなる。

く、苦しい。。目の前に無数の星が飛び回り、猛烈な息苦しさが襲った。
中谷は香保の太股を力のない手で何回も叩いた。

「大丈夫ですよ、すぐ楽になりますから頑張ってくださいね」
そ、そんな。。。うぐぅ、ぅぅ

意図しないのに涙があふれてきた、よだれもこぼれ始めた、しかしなぜか快感が全身を襲った。
そして男の網膜に焼きついたのは長い髪を振り乱した香保の目を大きく見開いた恍惚の表情だった。
やがて中谷は身体の全機能が停止した。

仕事を終えた彼女は部屋の電話に手を伸ばしボタンを押して告げた。
「終了しました」

ベッドの上には幸せな表情をしている物体となった男が横たわっていた。


   おわり



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